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どんな人が感染しやすいの?
集団感染例

集団感染例

学校や寮、大規模なイベントなど、
たくさんの人が集まるところで感染が起こりやすくなります。

髄膜炎菌は咳やくしゃみで感染するため、学校や寮、大規模なイベントなど、たくさんの人が集まったり共同生活をするところで感染が起こりやすくなります。感染がわかった後は、保健所・病院へ速やかに連絡して状況を伝えて、患者さん自身の治療を急ぐだけでなく、患者さんのまわりの人たちへのワクチン接種、抗菌薬の予防投与を行うことにより、さらなる感染の拡大を防ぐ必要があります。
日本国内で実際に起こった集団感染には、次のような例があります。

Case1全寮制の運動部寮(宮崎県)での集団感染※1

2011年、宮崎県にある高等学校の全寮制運動部寮で侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD)の集団感染が発生しました。この時、寮の学生と職員のうちの5名が侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD)と診断され、そのうち1名が亡くなりました。
亡くなった学生は、学生寮の食堂でうずくまっているところを発見され、救急車で病院に搬送されました。搬送された病院で皮下出血、首の硬直、光を異常にまぶしく感じるなど侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD)の典型的な症状がみられたため、別病院へ緊急移送され治療を受けました。しかし、懸命な治療にも関わらず、病院到着後4時間あまりで亡くなってしまいました。

侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD)発症の報告をうけた保健所は、患者さんと接触があった人を対象に検査をしました。その結果、新たに4名から髄膜炎菌を確認したため、患者さんの周りの人たちに広く抗菌薬の予防投与が行われ、それ以上の感染の拡大を抑えることが出来ました。

当時の様子を伝える報道※2
当時の様子を伝える報道

Case2世界スカウトジャンボリー(山口県)での集団感染※3

2015年8月山口県で開催された第23回世界スカウトジャンボリーで、参加者4名が侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD)を発症しました。
スカウトジャンボリーというのはボーイスカウトの世界大会で、各国から集まった参加者たちが2週間一緒にキャンプをおこなうイベントです。感染したのは海外から参加した北スコットランド隊3名とスウェーデン隊1名でした。感染した患者さんはいずれも帰国途中、もしくは帰国後に発症しており、日本国内での感染は報告されませんでした(8月24日時点)。

この事例では、患者さんと接触があった人に対して抗菌薬の予防投与とワクチンの接種がおこなわれました。また、日本、北スコットランド、スウェーデンという複数の国にまたがる髄膜炎菌感染例であったため、各国間で速やかな情報のやりとりと対応の話し合いがおこなわれました。

※1 国立感染症研究所 病原微生物検出情報(IASR Vol.34 p.367-368:2013年12月号)
http://www.nih.go.jp/niid/ja/allarticles/surveillance/2258-iasr/related-articles/related-articles-406/4148-dj4065.html(2016年4月19日アクセス)
※2 宮崎日日新聞社提供
※3 国立感染症研究所 病原微生物検出情報(IASR Vol.36 p.178-179:2015年9月号)
http://www.nih.go.jp/niid/ja/bac-megingitis-m/bac-megingitis-iasrs/5878-pr4272.html(2016年4月19日アクセス)

最終更新日:2016年8月4日

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